白い鳥が
大あくびした僕の視界
すれすれのところかすめていった

白い鳥が
僕の頭上くるり回り
わざわざ鳴いてからかってった

なあ、アイツより僕の方が楽だなんて
誰が決めたんだ?

走ってって
ゴールテープ切るまで
どっちが勝ったかなんてわかんないだろ

子どもみたいに大袈裟に手ひろげて
飛んでる気になってたら、笑われた!


白い鳥が
上昇気流つかまえたらしい
上へ空へと滑りはじめる

走る僕は運動不足、情けないことに!
足がもつれて呼吸があがる

でも、僕よりアイツが楽してるなんて
誰に言えるんだ?

走ってって
ゴールライン切るまで
誰がほんとに勝つかなんてわかんないから

翼みたいに大袈裟な風切音
唇で吹き鳴らし、笑われたい!


ゴールまで行こうよ、わかんないだろ?


翼みたいに大袈裟に手ひろげて
飛んでるつもりになって、笑われたい!走っていたい!負けない!