手放す日

総数不明、総質量アンノウン、いつか底が抜けるかと、たぶん建築基準法荷重オーバー。
どうしてもって自転車走らせたり紹介されたり街で偶然とか、
出会いはいろいろ、でも袖振り合うも多生の縁。
毎年毎月毎日だって増えていくのに、ちっとも捨てられないのはなぜかって、ねえ。
ずっと思ってたんだけどね。
一冊一冊に目を通し、サヨナラ、別れを告げるには、しっかり時間と決意が必要。
懐かしいけれどなごり惜しいけれど、
ひとつひとつをひも解いて大事に記憶にとどめたいけれど、
思い出を語るために向かい合ってきたんじゃないから、
すがるために得てきた経験、流した涙じゃないから。
君が血肉に意識にとけて鼓動とともに今日をまた巡るなら、
僕らはこれからだってずっと一緒と、言い聞かせては、手放す日。
また夢に竜巻を見る。
今回は霧のなかに茫洋と渦巻くものが単発で、
続いてくっきりとした細いものが複数同時に発生するという2段構え。
霧の中のはなんとなく由来がわかって、鳴門の渦潮の海中カメラ画像をちらっと見たからだろう。
まるっきり水中竜巻という具合だったから。

細いものはまるで鎌鼬のようにすぱすぱと障害物を切断していた。
あまりに切断面が綺麗なので、切り落とされた腕も拾ってくっつけるとすぐ癒着してしまった。
(後日調べてみたら、あの鎌鼬現象というのは科学的には眉唾ものだったそうで。…なんとなく、がっかり)

それにしても不思議なのは、竜巻の夢を見る場合、
必ずと言っていいほどシチュエーションは「自分の部屋」だということ。
窓の外をふっと見るとあの風の柱みたいなのがいきなり出現していて、
だんだん接近してくる、そんな状況がとても多い。
その度に逃げなきゃとか今からじゃもう遅いとか、ここはアメリカじゃないから
地下室ないしどうしよう!とか、懲りずに毎回大慌てするはめになる。
意外に現実的かもしれない。
白い鳥が
大あくびした僕の視界
すれすれのところかすめていった

白い鳥が
僕の頭上くるり回り
わざわざ鳴いてからかってった

なあ、アイツより僕の方が楽だなんて
誰が決めたんだ?

走ってって
ゴールテープ切るまで
どっちが勝ったかなんてわかんないだろ

子どもみたいに大袈裟に手ひろげて
飛んでる気になってたら、笑われた!


白い鳥が
上昇気流つかまえたらしい
上へ空へと滑りはじめる

走る僕は運動不足、情けないことに!
足がもつれて呼吸があがる

でも、僕よりアイツが楽してるなんて
誰に言えるんだ?

走ってって
ゴールライン切るまで
誰がほんとに勝つかなんてわかんないから

翼みたいに大袈裟な風切音
唇で吹き鳴らし、笑われたい!


ゴールまで行こうよ、わかんないだろ?


翼みたいに大袈裟に手ひろげて
飛んでるつもりになって、笑われたい!走っていたい!負けない!
私はそれがないと生きて行けないくらい、本というものが大好きなんですけど。
学生時代、「本なんてだいきらい!」ていう子がけっこういまして。
理由をたずねると、
「面白いから読め!ためになるから読め!」
と親や教師に無理矢理おしつけられて嫌いになったそうなんです(笑)
たぶん、大人たちは本の楽しさや興味ぶかさを伝えようとしたんでしょうけれど、
それが完全に逆効果だったんですね。

なにを「面白い」と感じるのかは、いついかなる時にも、
そのひと自身が選ぶことを許された特権だと思います。

300円で買えるマンガ雑誌の中の物語に感動して、ボロ泣きしたっていいじゃない。
だれかが駄洒落を言って、みんながクスリともしないところで爆笑したっていいじゃない。

それが、個性ってものだと思うんだけどなあ。
.hack//GUゲームサントライメージ詩、今の所これでラスト。
グリーマ・レーヴの曲です。
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“森”

歌がきこえる
あなたが好きだった歌
木霊のように響く

“凍てつく夜にひとり
森を彷徨うあなたが
暗い道を外れることなく
帰ってきますように”

歌をうたおう
あなたが好きだった歌
子守唄のように

“止まない雨に濡れて
森を彷徨うあなたが
暗い沼に呑まれることなく
帰ってきますように”

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昔話の森をイメージ。
志乃さんから取り残されたハセヲへ、って感じです。
またまた.hack//GUゲームサントライメージ詩ですよ。今回の曲は『失う覚悟』です。

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“雪”

雲もなく晴れた
空はひどく明るいのに
あなたの顔だけが
幾重にも隠されて
見えないのです

あふれる涙が痛いほどに
僕はきっと幸せでした
雪のようにきれいになった
あなたに
僕は
いま向かい合えていますか


葬列の続く
丘の空は白んで
もうすぐ新しい日を
あたりまえのように
迎えるのです

あふれる記憶が痛いほどに
僕はずっと幸せでした
雪のようにきれいになった
あなたに
僕は
いま向かい合えていますか

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『永訣の朝』から発想しました。
昨日に引き続き.hack//GUゲームサントライメージ詩ですよ。
アルケ・ケルンの曲です。

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“花”

       おうか
花は降り謳歌せり
せんやえいが
千夜栄華
咲き誇る万の里に


       とうし
花は散り悼詞せり
せんやいんが
千夜因果
かむはぶ
神葬る君が為に

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平家物語を意識しつつ和風できめてみましたよー。盛者必衰の理~。
今回の音楽はちょっとジャパニズムの香りがしますねえ。

そういやこないだ、ぴろし3の曲きいてたら、ラストの「じゅばっち!」のシャウトの瞬間、外で雷がぴかっと光りました(笑)
タイミングよすぎですよしゃちょー!
hack//GUゲームサントラ購入しました☆
家のコンポで重低音強めでかけて、悦にひたっとります。
やっぱりいい音楽には創作意欲が刺激されますようー。
ではその中の一曲のイメージ詩をば。
エルディ・ルーの曲です。

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“凪”

ひとときの雨
今去りけり
じょうてん
上天の光
はしら
柱 成し

ひとよ ことわり
人世 の 理
色失い
冥界の光
あらは
顕 れる

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SE(ひゅー、どろどろどろ…)
カイナ:…それは、とある生あたたかい夜のことでした…
私はいつものようにパソコンに向かい、ネットサーフィンを
楽しんでいました…ふとしたことでテキスト書類をひらき、
辞書で調べものをするためインターネット画面に戻ろうとした瞬間。
画面が凍り付きました…!
しかし、こういったフリーズは結構あることなので、
いつものことだなと思ってリセットボタンを押したとき…
その悪夢は、始まってしまったのです…

「ほんとうにあった怖い話」

SE(ぱちりと電気をつける音)
χ:…あのさー。…ようやく更新したと思ったらなにやってるわけ?
カイナ:(顎に当てていた懐中電灯をはずして)
あ、ちょっと演出かえてみようかって。
お久しぶりですー、カイナです。
χ:すっかり悪びれなくなったね…。
カイナ:まあまあ。このあとも聞いてくれればわかると思うんだけど、
いろいろ大変だったんよー。
χ:…なんとなくわかるけどね。パソコン、壊れたんでしょう?
カイナ:あたりー。せっかくだからその顛末を書いてみようかと思ってね。
悪戦苦闘、四苦八苦の記録をごらんくださいー。

「パソコン故障奮闘記」

カイナ:まあ、最初はさあ。よくあるフリーズだと思ってたのよ。
χ:…。よくある、って…フリーズしてる段階でやばいんじゃないの?
カイナ:だって、2000年に買ったiMacなんだもん。
それまでリセットボタンで強制再起動かけてればなんとかなってたし。
マックでフリーズってあんまり珍しくないしねえ。
χ:うわあ、雑ー…(呆)
カイナ:そんでさ、リセットボタン、押したわけ。したらもう、
うんともすんともいわなくてさ。
χ:え?その前までふつうに動いてたんだよね?立ち上がりもしないの?
カイナ:ん。電源ボタンはつくんだけど、どうも中で機械が回り出す音がしないんよ。
モニターはつかないし、もちろんマック特有のあの起動音もしない。
CD起動を試みても駄目、動き出す前に止まってしまう。
χ:…わー。やばいよそれ。冷静に言ってるけど、パニックだったでしょう?
カイナ:うん。頭かかえたよ。しばらく猿のように起動を試み続けたけど、
何回やってもだめでねえ。
しまいにゃバシバシ叩くしまつ(苦笑)
χ:古いテレビじゃないんだから…まあ、でもそれって最終手段なのかもねえ。
カイナ:やけっぱちでとる手段だよね(笑)
結局ネットで調べようにもうちにパソコンそれ1台しかないからさ、
しょうがなくその日は放置して寝たわけ。

「徹底究明!」

χ:で?次の日?
カイナ:外でネットにアクセスしてね、いろいろあさってみたら
私と同じ症状の書き込みがあって。
電源ボタンは点灯してるか(してる)
→耳をくっつけてファンのまわる音がするか(した。)
→機械の動き出す音はするか(しない)=
電源とハードディスクは生きているがロジックボードが壊れている、
ということが判明。
χ:??ハードディスクは聞いたことあるけど…ロジックボードってなに?
カイナ:別名マザーボード。パソコンの基盤のことです。
てか私もそれまで知らんかったけどね、そのパーツ(笑)
χ:そっか、じゃあそれをあたらしいのに交換すればいいんじゃあ?
カイナ:ところがそうはいかなかったんだなあー…

「そんな時代もあったねと」

カイナ:何せ古いパソコンだったのが命取りなんよ。
もうその交換部品を、正規で入手できるルートがなかったんだな。
χ:ええ?6年でー?
カイナ:パソコンの世界では6年って長いしね。
まああと発売元さんが古いユーザーのサポートを打ち切って
しまっているので?サポートしてほしければさっさと新しいのを
買えゴルァと暗におっしゃっていらっしゃるようなので?
ほほほほほ。
さすが大企業様はおっしゃることがちがいますですわねえ?(黒)
χ:…。あの。ちょっとやめてくれない、それ。わりと本気で恐いよ?

「バックアップは基本です。」

カイナ:…はあ。まあいいのよ、それは。あんまよくないけど
いいのよ。よくないのはデータのことなの。
χ:データ?
カイナ:…いままで書きためたほとんどの創作の種たちがね?
ぜんぶパソコンのなか入ったままでね?
なんとバックアップもされてなかったんだなあ?
χ:…あのさ。それって馬鹿っていわない?基本でしょソレー!?
カイナ:ええ、ええ、なんとでもいってちょーだいな。
これに関しては反論しよーもございませんよ。たしかに馬鹿でしたとも。
だけどねえ。忘れるというか、バックアップするのがどんどん頻度が
おちてゆくものなのよね、これが…
痛いめにあった直後は必死でやるのにね。まさか大丈夫って思っちゃうんだよ。
気のゆるみってこわいよね…(しょぼん)
χ:あー、…まあ、そういうこともあるか。まあまあ、ちょっと言い過ぎたよ。
今度からは気をつけようねえ。(肩を叩く)
カイナ:うん。でも、それじゃすまないんだよね、データをなくしたら…
創作がほんと止まってしまうから。真っ青でしたよ…

「iMacちゃん、電車に乗る」

カイナ:そんなこんなで、ネット情報でくだした自己診断の確認と、
もし生きてるならハードディスクを取り出すって目的のために、
修理屋に持ち込むことになったんだけど。
χ:うんうん。
カイナ:近場にマック取り扱う修理屋がなくてさあ。田舎だから。
電車で行くしかなかったんだよねこれが。
χ:…え?で、電車って…まさかあのごろんと丸くてそこそこ大きいiMacを
電車にのせたわけ!?
カイナ:うん。
χ:うっわー…。目立ったでしょ。
カイナ:うん。恥ずかしかった。台車にくくりつけて行ったんだけどさ。
音ががらごろうるさいし。台車引っ張るにしても相当重いし。汗だくになりながら。
χ:…おつかれさま…(肩を叩く)
カイナ:バリアフリーになってるところが心底ありがたかったね。
エレベータとスロープとか利用しまくって。
あと、道がすこし狭いだけでも通れるか恐怖なのよ。車椅子のひとの気持ちが
ちょっとだけ分かった…かも。

「かみさまほとけさま」

カイナ:で、修理屋にたどりつき。一応いろいろ起動を試したんだけどね、
やっぱりだめで。
故障原因と状態は自己診断どおりで、もうこの機体はあきらめるしかないね…
ということになりまして。
χ:で、いちばん肝心な。
カイナ:そう、ハードディスク!!「大丈夫だと思いますけどねー」と言いながら
係のひとが取り出して、ノートマックにつないでくれて、
さあ、のるかそるか。たのむから生きててくれえーって。
χ:お祈り状態?
カイナ:うん。んで、パッとアイコンが出まして。
χ:おお!
カイナ:…中身、すべて無事でした!!
χ:おおおーっ!やったじゃん!!
カイナ:もう嬉し泣きでしたよ。腰砕けそうに安心したよ~。

「お持ち帰り~☆」

カイナ:んで、救出ハードディスクをケースに入れてもらって、
外付けとして利用できることになりました。
χ:あ、そうなんだ?それってこれからも使えるってことだよね。お得じゃない。
カイナ:そうそう。でもねえ、もう一個お持ち帰りのものが。
χ:え?
カイナ:いまさあ、お店でパソコン捨ててもらうのってできないんだよねえ。
χ:…。また汗だくになりながらがらごろ引いて、電車で持って帰るの?
カイナ:あい。
χ:…。…おつかれさま…(肩を叩く)

「そして新機体」

カイナ:さてその後、新しいパソコンをさがすのにも四苦八苦
したんですが…まあ、この話の詳細はいいか。
結果としてかなりハイスペックのものが手に入りました。
買う時手がぷるぷるするくらいの値段でしたが!!
まあ、モノの割には安かったんだけどねー。
χ:画面もでっかくなったしねえ。絵描くにはいい環境なんじゃない?
だからさあ、ちゃーんと使おうね?(にっこり)更新さぼってないで♪
カイナ:ふぬぐうっ!?(さっきまで優しかったんで油断してた)
は、はいぃ…この機体はだいじに使っていこうと思いますー。
みなさんもパソコン故障にはお気を付けて…
χ:バックアップはほんとに大事ですからねー。で、君、今ちゃんとしてるの?
カイナ:…。で、では今日はこのへんで!!さよーならー!!(ダッシュ)
χ:あー!こら待てー!(ダッシュ)
カイナ:びっくりしたー。
χ:何、いきなり?二週間以上更新してないひと?
カイナ:…どうしてそうやって、痛い所ばっかりつくわけ?
χ:(けろり)つっこんでほしそうな顔してるもん。
カイナ:…うううう(泣)

「意外な再会」

χ:で、いったい何にびっくりしたの。
カイナ:えっとね、こないだ行った美容院でね。
χ:ふむ。
カイナ:深津絵里さんが表紙のアンアンをぼへーって読んでたらね。真綾さんがのってた。ふつーに。
χ:坂本真綾さん?なんかの特集とかじゃなくて?
カイナ:うん。新曲のインタビューと写真だけ。
χ:よくある歌手とかの紹介みたいな?
カイナ:そうそう。嬉しい不意打ちだったんだけど、すこし不満がね。
χ:というと?
カイナ:それがね、経歴にアニメ関連のおしごとしてた時期のことがほとんど書かれてないんだな。そのころ出したCDのこととかも。
χ:…そりゃその雑誌の読者層からすればしょうがないよ。
カイナ:でもなー、夕凪ループもいいんだけど、それ以前のCDにも名曲がたくさんあるのにー。ぶつぶつ。
χ:まあ、興味もったひとなら自分で調べるでしょ。カラオケで坂本冬美もまっ青なくらい曲数はいってるの見て「なんだこりゃ!?」ってのありだと思うし。
カイナ:まあ、そうかもねー。それにしても、新しいところに行こうとしてんだなー、あのひと…。